2009年12月8日火曜日

この道は母へとつづく



原題 ”ITALIANETZ”2005年

ロシアで制作された実話を基にした映画です。
映画のタイトル通り、「母を訪ねて3千里」のロシア版です。

孤児院に預けられている6歳の少年ワーニャは、イタリア人夫妻のもとに養子に行くことが決まりますが、自分が養子に出て孤児院から離れることで、母が自分を探せなくなるのではないかと思い、自分で母親を探す旅に出ます。

ストーリーを見ると、とても悲しく辛そうな印象を受けますが、実はそんな部分ばかりではないのがこの映画の面白いところです。
当然、辛い場面も多いですが・・・。
主人公のワーニャが強いんです。精神的に。そしてとても頭が良いですね。
映画を観ていて、母親を本当に探し当てることが出来るのか不安にもなりますが、ワーニャを見ていると何故かたどり着ける気がしてしまいます。
ワーニャの信念の強さがそう信じさせてくれるのかもしれません。

ワーニャの養子縁組を決めた孤児院の経営者や斡旋業者はお金が絡んでいるので、必死になってワーニャを探します。
この辺りは、ロシアでは実際にありそうで怖いですね。
途中、不良青年と絡むシーンでは、「俺たちは子供は売らねー」と普通に言っていましたし。

無理に観客を悲しませようとか、感動させようとかそういう過剰な演出がないだけに、現実に起こっていることを見せられてる感があります。
心理描写が少なく、起こっていくことを淡々と観せられる映画ですが、冷たい現実のなかに温かいものを感じさせてくれる映画でした。

「この道は母へとつづく」予告編


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