2009年12月21日月曜日

グレート・ギャッツビー / スコット・フィツジェラルド


最近は暇をもてあます事が多いので本を読み始めたのですが、読書など全くといっていいほどしていなかった僕としてはこの「グレート・ギャッツビー」は少し荷が重かったようです。

例えるならJPopしか聴いてなかった人がいきなりマイルスデイビスを聴いたような、世間一般で評価が高いと言われているがその理由が全く理解できないハテナ状態になってしまいました。

つまるところは読書力のなさを露呈してしまったということなんですが。


この小説では、語り手が存在しており、語り手が強く惹かれた人物ギャッツビーに対しての出来事を回想するような形で話は進んでいきます。

語り手の隣に豪華絢爛な居を構えるいかにも上流なギャッツビー。
しかし彼にはそのステータスとはマッチしないようなどこか不思議な所が。
物語が進むにつれ、実は彼が過去の愛を貫き取り戻そうとするために成り上がった、一般的な金持ちとは全く異なる考え方をもった青年だということが分かっていきます。
しかし最後には彼のそのあくまでもひた向きな想いが悲劇に変わってしまいます。


お金によるな物質的、社会的な栄華と純粋な愛をテーマに掲げそこで苦しみ散ってゆく事の儚さみたいなものを感じれることにたぶんなっているんでしょうか。
読み終わったあとには虚無感を感じるようなそんな感じで特に感銘を受けるような事はありませんでした。


小説としては短いのですが読むのには苦労しました。
語り手視点があるため、情景描写が非常に多くなっています。

しかもその日本語訳が原文の表現を大事にしたのでしょうか、日本語では不自然な言い回しだったりで頭に入って来ず5行くらいの描写部分を読み終えた後はなんか英文を読んだような気持ちになってしまいました。
ですがこの部分が一つのこの作品の優れている所らしいです。
全く理解できませんでした。
というよりは私の読解力、イメージ力がおそろしく低いだけだったんでしょう。

そういった事で読んでいて引き込まれていくような事もなくかんばって読んだみたいな印象しか残っていません。

今度は現文かまたは村上春樹さんの訳版を読んでみたいですね。
名作だといわれているからには万人に伝わる「なにか」がないはずなないです。


マイルスだって良さがわかって自ら好んで聴けるようになるにはたいぶ時間がかかりました。
読書にも修行が必要だということですね。


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