2009年12月7日月曜日

Distorted Lullabies / Ours



このバンドとの出会いには少し変わった経緯があります。

ロックが好きなスペイン人にイギリスで教えてもらいました。
ちなみにバンドはアメリカのバンドです。

たしかその時メタリカかツェッペリンのTシャツ着ていて、日本の青瓢箪がそんなものを着ていた事にえらく興味をもったようで話しかけられました。

彼はオルタナ系が好きで(なぜかスペイン人はパール・ジャムが好きな人が多いです)僕としてはあまり造詣が深いジャンルではなかったのですが、音楽の事を話すのは大歓迎だったのですぐ仲良くなりました。

前田健と24のトニー・アルメイダを合わせたような印象深い顔をした彼からは他にも
サングリアというスペインのドリンクを教わったことも付け加えときましょう。
その後しばらくハマったので。


話しを音楽に戻しますと、今作は彼らの1stアルバムでプロデュースはU2の初期作でも有名なスティーブ・リリーホワイトを起用しています。
この影響は大きく、つい先日まで今作と2ndの発売順が逆だと思っていました。
2ndの良い意味で粗野ともいえるバンドサウンドより1stの方が何というか音が全然洗練されていたからです。

このバンドは日本人のステレオタイプ的な考え方からすると非常にブリティッシュな音をしています。

内省的でいて妖しく、雲に包まれているようなイメージが全体につきまとっている感じがします。こういう陰のイメージが漂う音楽が頭にイギリスを思わせるっていうのは結構他の方も意見が一致すると思います。

すごいと思ったのがヴォーカルで本当にうまいです。
憂いを帯びた声で繊細に歌い上げたり時折ヒステリックにシャウトしたりと、他にもそういうヴォーカリストはいるのでしょうが、何か伝わってくるものがあり、ヴォーカルの人となりをイメージさせるのです。

こうなにかそこそこ学歴はあって、人付き合いが下手と言うわけではないんだけれど何事にもいつも一歩距離が隔ててあって自分の領域がある。そこからレンズ越しに世界をみてるみたいな。


こういう何か独自のスタイルがある音楽や人には非常に魅力を感じます。
一部レビューなどを見ると誰々に似てるとか言ってる人はいますが、ちゃんと聴けばただの真似事じゃないことは簡単に分かると思います。

これを聴くといつもスペイン人を思い出します。
ジャケットが思い浮かんで赤い色がサングリアを想起させるんです。


なんにせよ日本盤もどうやら出てないようなのでもっと知られて欲しいバンドです。
ロッキンオンなんかで紹介すれば間違いなく売れると思います。
Museなんかが好きな人にはオススメできます。



次の曲はヴォーカルとして参加した曲です。
ギターはQueenのブライアン・メイで曲を作ったのはAlain Johannes and Natasha Shneiderという人達です(作詞にはクリス・コーネルのクレジットもあります!)。
Alain Johannesという人はジョシュ・オムと仲が良いみたいで、先日紹介したThem Crooked Vulturesにレコーディングで参加しギターとしてツアーでサポートメンバーもやっているそうです。


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