2009年12月19日土曜日

Sleeps With Angels / Neil Young



Neil Young1994年のこのアルバムはちょっとしたものです。

彼はこれまでに数多くの作品を出していますが、本作は曲やサウンドといった表面的な要素以外で何かを感じ取ってしまうような非常に特殊なアルバムです。

「今宵その夜/Tonight's The Night」というアルバムに近い雰囲気を感じられるのですが、実際双方とも作成の前後かに彼に関係のある人が亡くなっているという共通点があるようです。

近作の場合は、ニルヴァーナのカートコバーンの自殺なのですが、このショッキングな事件がニールヤングの内面に暗い影を落としていて、どこからも(疾走系の曲からさえも)悲しみが滲み出てるように聞こえてしまします。
かといって悲しみに暮れるばかりではなく無理に茶化すようにしている部分が感じられるあたりも彼らしいですが。

作中に「Change your Mind」という曲があるのですが、これはニールヤングに興味がある人なら聴く価値大です。

彼はちょこちょこ長めの曲を作っていますが、その中でもこれほど引き込まれるように聴き入ってしまう曲は他にありません。これほど彼の声が優しく純粋に耳に入ってくることもありません。

90年代には「Ragged Glory」、「Harvest Moon」という全く性格の異なった名盤がありますが、忘れられがちな本作品もまた全く別性格で、そしてそれらに勝るとも劣らない作品です。

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