
私の中ではイギリスのロックンロールバンドというと真っ先に思い浮かぶのがストーンズかMott The Hoopleです。
そのMott the Hoopleの中心人物であったイアン・ハンターは、いわゆるグラムロックで一時代を築いた人物として語られるだけでは惜しいほど才能あふれる人だと思います。
こちらのアルバムは1976年リリースでソロとしては2枚目のアルバムです。
全曲彼による作詞作曲で、プロデュースまで行っておりそんな彼のロックンロールではない一面がすごく分かる作品です。
彼はこのアルバムの制作前にアメリカに移っており、彼自身の生活の変化が影響を与えたのでしょうか、バラード系が半分以上で、他の曲もミドルテンポとMott時代のような勢いはなくなっています。
ですがその分一曲一曲のメロディが非常に丁寧で叙情的です。
また、バンドメンバーにはサックスのデイヴィット・サンボーンやベースにジャコ・パストリアスとジャズ、フュージョン界からのゲスト参加、盟友ミック・ロンソンが不参加と新天地での活動による大きな変化があり、それがまたこのアルバムの雰囲気をMott時代には感じられなかった落ち着いたものにしています。
イギリスという国は、どの時代も良質なロックバンドを輩出してきましたが、ソロとして世界的に成功したアメリカでいうボブ・ディランに代わるような存在がいないように思います。
そんな中私の隠れ対抗馬が彼イアン・ハンターです。
先日Mott The Hoopleとして再結成ライブをイギリスにて行ったようなので、この機会に是非来日して生でその姿を拝みたいものです。
なんとQueenがコーラスで参加しています。
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